vol.3-AYA
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かご
販売価格 3,080円(税込み)

「あなたに会いたかった。私を殺したあなたに・・・」
幽玄の美に包まれ、彼女は悲しそうに呟く。

主人公、降矢木和哉はまたもクライアントの心に潜入を試みる。

暗闇に映し出されたものは彼の忌まわしい過去なのだろうか。
生と死が交錯する中で演じられる神秘なサイコ・トランス。

そして、そこには神谷老人の恐るべき罠が待っていた。

vol.4-Orgel
灼熱の音が響きわたる季節。 女が二人、歩いていた。
二人は季節に逆らうように、喪服を纏い、手には数珠を携えている。
そして、陽炎に揺れる降矢木の事務所に消えて行った。
葬式の帰り、あるいはこれから参列するのか・・・
どちらにしろ、あまり縁起の良い話しではない。
降矢木は
喪服に包まれた女と対峙していた。
その背後には、無表情な
老婆が影のように寄り添っている。

美しい顔立ちの女だった。
影が薄く、線の細い印象を受けるが、
その目だけは異様な輝きを放っている。
窓から差し込む陽光が、彼女の横顔を照らしだす。
狂気。 この言葉こそ彼女に相応しく、また降矢木の客としても相応しい。 そして、彼女の狂気は、夏さえも狂わそうとしていた。
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かご
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vol.5-Nightmare
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かご
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それは夢で始まった。
嵐の夜、助けを求め叫ぶ
ひとりの少女
降矢木が近づくと、少女は姿を消す。
決して近づくことが出来ない。
その夢が毎夜のように降矢木を襲った。
ある夜、その夢は惨劇へと変わる。
低く呟くような祈りの声に包まれ、少女が一糸まとわぬ姿で佇む。
美しい裸身が蝋燭の炎に妖しく揺らめき、
ナイフの冷たい光が少女を襲い、胸を切り裂く。
真っ赤な鮮血と悲鳴。 そこで夢は破られる。

果たしてこの悪夢は何を意味しているのか?
無惨にも殺された少女は、現実に存在するのか?
悪夢に魅入られていく降矢木の運命は・・・。
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